金剛蔵のことのいと十界一如と響くなり
金剛蔵菩薩(こんごうぞうぼさつ)は、ダイヤモンドのように堅固な智慧(ちえ)で無尽蔵(むじんぞう)に救いを与えて下さいます。手には八雲(やくも)の琴を持たれます。
仏教では「十界一如」(じっかいいちにょ)と説きます。すなわち、地獄(じごく)・餓鬼(がき)・畜生(ちくしょう)・阿修羅(あしゅら)・人間(にんげん)・天上(てんじょう)の「六道界」(ろくどうかい)と、声聞(しょうもん)・縁覚(えんがく)・菩薩(ぼさつ)・仏(ぶつ)の「四聖界」(しせいかい)のすべては<一つの器>であると説きます。したがって、すべての<もの>は救われるのです。