八角形
辺の数の最も少ないのが三角形とするならば、造形物として辺の数が最も多いのが八角形ということになるのでしょうか?
釈迦(しゃか)が悟りをひらかれたとき、すなわち成道(じょうどう)されたときの座所(ざしょ)のことを「金剛宝座」(こんごうほうざ)といいます。金剛とはダイヤモンドのことです。釈迦の悟りが、ゆるぎなく堅固なものであることを示すものです。日本仏教における仏像を拝見すると、仏・菩薩(ぼさつ)の像は、蓮華座(れんげざ)ないし、六角形・八角形の金剛宝座(こんごうほうざ)に祀(まつ)られることが多いようです。また、仏塔や寺院建造物が八角形をした基礎の上に立てられることも多いようです。