原語ストゥーパは土や煉瓦(れんが)の堆積を意味します。仏塔の始まりも、釈迦の遺骨を納めた<土饅頭>のような墳墓であったとされます。
「心配することが多いのは
今をけんめいに生きていないからだ」(石川洋)
仏塔は、舎利塔、大塔(精舎)、記念塔、供養塔、の4種類に大別できます。有名なブッダガヤの大塔は、元来、舎利を安泰しない精舎の跡といわれますが、京都洛北の妙満寺に、その模造の仏舎利塔があります、機会があればお訪ねください。仏塔信仰は、中国を経由して、舎利殿と仏殿の主客が逆転しながらも、木造の三重、五重の塔を中心に盛んとなってゆきます。