寝釈迦とて 処変われば 相変わる
テレビで<怪傑えみちゃんねる>を見ました。上沼恵美子さんの歯に衣を着せない、悪口のようで悪口でない、つまり相手を気遣った饒舌が爽快でした。
「人は実に生まれながらに、口中に生じた斧をもっている。人は悪口を言っては、その斧で自分自身を斬る。」(ウダーナヴァルガ)
原始経典スッタニパータ、ダンマパダとおなじウダーナ(感興偈)の言葉です。わたしたちは他人の悪口をいったり、他人の悪口を聞くのが大好きです。西洋にも「陰口を肥やしにして生きる」の諺があるようです。悪口を言って、心のもやもやをすっかり吐きだしたり、悪口を聞いて、ある種の共感や安堵感を抱くのも無理ないことです。
しかし悪口も度が過ぎると、うしろめたさや後味の悪さが残ります。それは、結局、悪口が自分に返ってくることを知っているからでしょう。原始経典にも、すでに、そのことが述べられているのです。
「竿頭の 風来坊や 涅槃西風」