木魚歳時記 第155話

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老僧の 裾に無明の こぼれ萩

 姦(かしましい)、嬲(なぶる)という字は、おそらく男が考えだしたのでしょう。ところで「始」の字は女へんで、それから<つくり>は台ですから、この世はすべて女性がいなければ始まらない…ということになります。事実、男性は女性染色体が突然変異を起こして発生してきたのです。おまけに、そのはずみに<蛇足>など付いて生まれたのです。それはともかく、アメノウズメ、卑弥呼(ひみこ)、田辺聖子杉田かおる、大黒さん…ぼくの大好きな女性たちは、みんな土台みたいに頑丈そうです。こんな女性のおかげで、人類は繁茂してきたのです。このぼくも今日まで生きてこれたのです。有り難いことです恐ろしいことです。

 ところで、「始」の<つくり>は無口(ム口)です。なるほど、女性は個体では、おしとやかで、じゅうじゅんで…ところが、二人、三人と<かたまる>とウソのように変身される。