2022-07-21から1日間の記事一覧

木魚歳時記第4851話

近江路から越前を過ぎて越後に入ると雪はいよいよ深く、風物もものさびて、細長くのび、幹に凍てついた雪の白い松。赤茶の土肌も見えない屋敷地のもり上り。都人には見慣れず踏み慣れぬ雪路が幾日つづいたであろうか。今は配所も近いと追い立て役人から聞か…