摂政良経は時に三十八歳であったが、詩歌に長じ、また書画の両道にも達して、高雅に風流な人品は、さすがに摂関家の人にふさわしく、当年政界の第一人者として上皇のおん覚えは特にめでたく、良経の死は上下一般の驚きと悲しみとが異常であったなかでも上皇…
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