兼実が気をもむのも無理はではなかった。平素は元気で、「生けらば念仏の巧つもり、死なば浄土に参りなん、とてもかくても此身には思いわずらう事ぞなき」 いつも快活な生活者であった法然も、この時は身の亡き後を考えたものか、四月八日病床内で『歿後遺戒…
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