前後には、車や騎馬の群れが人目が立たないように断続していた。宗盛は後白河院が夜中にいず方へか去り隠れさせ給うたのを、一門が前途不詳の兆しとわびしく覚えるのを色にも出さず、ひとり心に押し隠しつつ、一族があらかた立ち退いたという知らせを受けて…
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