聖武天皇勅願の総国分寺、鎮護国家の大道場、金光四天王護国寺も、藤原累代の氏寺たる興福寺も一切の財宝とともに、今は暁闇(ぎょうあん)の星かげの下に、ただ一やまの余燼(よじん)となって、朝風の通うところどころが赤く燃え残っている。 重衡、通盛を…
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