十二月二十八日の事で、折から寒風が激しく火は風を呼んで一つの火が八方の寺々に吹かれて飛び広がった。宗徒の勇気ある者はみな奈良坂や般若寺で討ち死にしていたから、防火に努める者もなく、生き残って歩ける者は猛火を見返りながら、吉野や十津川方面へ…
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