そうして三井寺の衆徒の蹶起(けっき)を待っているというのを王への申しわけに、また自分への口実に、今に至るまで荏苒(じんぜん)、何食わぬ顔をして平然と都にいたのである。事の成り行き如何によっては、罪を以仁王ひとりに背負わせる気で、最後まで傍…
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