五月十五日、検非違使兼綱(頼政の次男)らが三条高倉宮に向かった時、門は堅く閉されて敲(たた)けども応対もない。裏門を押し破って屋内に入ると、暮れなずむうすら明りの座敷に幼い二児が組打ちして戯れるのをその母が見守っているばかりで、宮の姿はど…
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