「今日のことば」
風がどうと吹いてきて、
草はざわざわ、
木の葉はかさかさ、
水はごとんごとんと
鳴りました。
(宮沢賢治「注文の多い料理店」)1
「ボクの細道]好きな俳句(843) 藤田湘子さん。「逢ひにゆく八十八夜の雨の坂」(湘子) まず「逢ひにゆく」と切り出すことで、読者の興味を引きつけます。そして、「雨の坂」という抒情的な場面で、読者の想像力を掻き立てます。結びは「八十八夜」と、やや、想像外の納めとなりましたが、しかし、俳句という文芸の「何か!」を知りつくした手練れた作者ならではの作品です。