木魚歳時記第4072話

f:id:mokugyo-sin:20191225073226j:plain

 そうして寺に住するに及んで、寺領の荘園の収入など悉く挙げて寺の修理その他の寺用にあてた。そのため永観が住するようになって寺の面目は一新するに至ったといわれる。思うままに寺を修理修造したあものか、彼は居ること二年あまりで職を辞して再び光明山中の山棲谷飲に帰った。
(佐藤春夫『極楽から来た』)739

       老いらくの美食は罪かポインセチア

 「ボクの細道]好きな俳句(1819) 稲畑汀子さん。「人事と思ひし河豚(あ)に中りたる」(汀子) 中(あ)たるとあります。フグ中毒のことでしょうか。昔、シビレを覚悟でフグの内臓を食して死んだ有名な役者さんがありました。だれも、まさか、中(あ)たるとは思わず、いつも、フグを賞味しています。

 樹々(きぎ)の一家 5 私は、彼らこそ自分の本当の家族でなければならぬという気がする。もう一つの家族などは、すぐ忘れてしまえるであろう。この樹木たちも、次第に私を家族として遇してくれるようになるであろう。その資格が出来るように、私は、自分の知らなければならぬことを学んでいる・・