木魚歳時記第4066話

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 「これは真言の賛美に似て、実は今そなたの話した独楽を遊んでいた子供の話同然の権威の否定ではなか。庶民も追々と目ざめて来たな。これでは今に世直しがはじまるだろう。山でも近ごろは学侶よりも大衆の方が強くなって来る様子だ」
「山も下界も同じ法則で動いているわけですか。もう山を下りて見る必要もなくなったようなものです」
(佐藤春夫『極楽から来た』)733

   老僧の驕は罪か鵙の贄  驕(おごり) 鵙(もず) 贄(にえ)

 「ボクの細道]好きな俳句(1813) 長谷川櫂さん。「飛行機のずしんと降りる枯野かな(櫂)有名な俳人である、櫂さんの作品について、凡人中の凡人のワタシが、解説など加えさせていただき反省しています。飛行機をどこに着地させるか、それは作者の自由です。創作という意味において・・それは、とりわけ自由となります。

 カナリア14 やがて、私は、しょっちゅうあべこべなことばかりやって暮らしているこの鳥に、すっかり愛想を尽かしてしまって、窓から外に放してやる・・が、彼は籠の中の自由以外にもはや自由の使い方を知らないのである。今に、誰かが手でつかまえてしまうのだろう。