2018-01-28から1日間の記事一覧

木魚歳時記 第3321話

ともあれ、この手紙一つあればと思った定明の夢は空しく、彼はいつまでも都の武士にはとり立てられそうにはない。しびれをきらして宗輔から頼長にも頼んでもらったが、それでもらちがあかない。 定明は額(ひたい)に押されたカインの烙印(らくいん)のため…