それは文字の論議ではなく、文字を媒介として分析や総合や推理などいろいろと文(もん)を立体的に考察する方法を少年の柔らかな頭脳にたたき込むのであった。この基礎的な訓練が後年どれほど役に立ったかは我々も今に見るときが来るであろう。
(佐藤春夫『極楽から来た』)148
転校生その子香水つけてゐた
「ボクの細道]好きな俳句(1195) 小川軽舟さん。「灯火親し英語話せる火星人」(軽舟) 火星人でなくとも、英語でなくとも外国語の一つくらいは堪能でありたい。それはみんなの思うことでしょう。その羨望が嵩じると英語を流暢にあやつるオッチャンが火星人と同じくらいに素敵に見えるのも不思議ではありません。