(並ぶ応答―長編)ブッダは説く「もしも他人に非難されて故に下劣であるというならば、諸々の教えのうちで勝れたものは一つもないことになろう。けだし他人はみな自己の教えを堅く主張して、他人の教えを劣ったものであると説いているからである。」(スッタニパータ)
「ボクの細道]好きな俳句(546) 福田甲子雄さん。「じりじりと山の寄せくる油照り」(甲子雄) 山がうごくわけがありません。しかし、「油照」(季語)と「じりじり」(擬態語)の相乗効果で、山をうごかせることに成功した作品です。すなわち、「油照」「じりじり」「山の寄せくる」の語感につられ、読者は、ありえない「山うごく」を違和感なく受け入れてしまうのです。創作の世界とはこういうことなのです。