木魚歳時記 第2653話

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 (悪意についての八つの詩句) 師(ブッダ)は修行僧に説かれた「汚れた見解をあらかじめ設け、つくりなし、偏重(へんちょう)して、自分のうちにのみ勝れた実りがあるとみる人は、ゆらぐものにたよる平安に執著(しゅうじゃく)しているのである。(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(417) 石田波郷さん。「水を飲む猫胴長に花曇」(波郷) このところ猫ブームです。その理由はわかりませんが、猫が、飼い主に媚(こ)びないのが一因では? その点、飼い主にちゃらちゃらする犬はアホ? それはともかく、猫が水を飲むときはたして「胴長」でしょうか? 水を飲むときのネコ科の習性は猫背では? しかし「花曇」(はなぐもり)と微妙に響き合うためには、無心の「胴長」でなければ! 俳句は時としてウソも許される。  

        春の空こどもが笛を吹いてゐる