木魚歳時記 第1311話

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西洞院

 釜座(かまんざ)通りの一筋西が西洞院(にしのとういん)通りです。北は武者小路(むしゃのこうじ)通りの上京区西武者小路町から、南は十条通りの南区東九条松田町までを指します。途中、JR線により中断いたします。南端の一部を除き、平安京の西洞院大路(にしのとういんおおじ)に相当いたします。名称の由来については、付近を流れていた洞院川の西に位置したことに基づくようです。この川が明治中期まで蛸薬師(たこやくし)以南を流れ、これを利用して染色業(憲法染)や製紙業(西洞院紙)が盛んとなったようです。近世以降、紅屋・刀鍛冶・雪駄屋(せったや)・中紅屋・茶染屋・茶宇平・土佐紙・半切紙・扇地紙・鍛冶・左官などを生業とする店があったそうです。

     負癖を天日にさらし二月果つ