大勢至菩薩の合掌は定慧不二の表示なり
大勢至菩薩(だいせいしぼさつ)は、弥陀三尊(みみださんぞん)の脇時(わきじ)菩薩です。勢至菩薩(せしぼさつ)は智慧の働きで衆生を救済されます。
仏教では「定慧不二」(じょうえふに)を説きます。定慧不二(じょうえふに)とは、「定」(じょう)、すなわち心を集中させるはたらきと、「慧」(え)、すなわち、真理を悟るはたらきは、相即不離(そうそくふり)、一体であるという教えです。大勢至菩薩(だいせいしぼさつ)が合掌されるお姿は、まさに「定慧不二」(じょうえふに)のあらわれです。