木魚歳時記 第424話

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西方の 風に吹かれて 盆の僧

 お盆になりますと、若い僧侶が、二輪に跨って風をはらみ疾走する姿は、このころの風物詩となっています。もちろん、自力で風をはらむわけですが、ぼくには、西方極楽(さいほうごくらく)の風を受けて疾走する・・・そんなように感じます。

  「お前が悪いがわしは善い、と果たしていえるか」(木魚)

 ぼくにも、二輪に跨って疾走していた時期がありました。真っ正面をみすえて、お檀家さまの「棚経」(たなぎょう)を無事に果たす事だけを考えて、無心、奴凧のようにバイクを飛ばしていた頃が思い出されます。今年もお盆の時期がやってきました。