木魚歳時記

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木魚歳時記 第396話

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ほ~さんや 密かに燃える 花石榴

 京の町家を、雲水(禅宗の托鉢僧)が、ほ~ほ~と近づいて来ます。京都の人は「ほ~さんがきやはった」といって待ちます。遠くから近づく托鉢僧の錆びた「ほ~ほ~」に、ひそかに心をときめかせた町家娘があったかも知れません。

      「我といふは煩悩なり」(一遍上人

 煩悩(ぼんのう)といっても、初恋は切なくて美しいものです。それを煩悩といえるかどうか?美しい娘に恋した男が、朝(あした)に髑髏(どくろ)を抱いていた・・・『今昔物語』にありそうです。こんな煩悩なら消さずにおきたい・・・