木魚歳時記 第271話

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夢ひとつ あるかなきかの 浮寝鳥

 水に浮かんで眠るなんて・・・ずいぶん風流なことです。ぼくなど畳の上でも、ゆっくり眠れない夜があります。

「生れ生れ生れ生れて生の始めに暗く、
   死に死に死に死んで死の終りに冥し」(空海)

 パンくずを撒いたら・・・こんな静寂な風景(写真)が一変して修羅場となります。水鳥の姿みて「水墨画」の世界と感じるのは・・・水鳥の一面しか見ていないことになります。ぼくたち人間の「生と死」についても、自分自身がほとんどわかってはいないのです。