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木魚歳時記

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木魚歳時記 第3014話

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 (十六学生の質問の結語)「一つ一つの質問に対して、目ざめた人(ブッダ)が説かれたように、そのように実践する人は、此岸(しがん)から彼岸(ひがん)におもむくであろう。」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(769) 日野草城さん。「けふよりの妻と泊るや宵の春」(草城) 草城さんの作品には「妻」を描いた作品が多いようです。わが「妻」を臆面もなく登場させ、しかも、読者に濃厚な場面を連想させる。例の「都ホテル」シリーズしかり。しかし、あれは、フィクションとの評がもっぱらのようです。でも、やはり、凡人にとって「妻」のことを記すなどおこがましい!

 「今日のことば」
         逃げた者は
         もう一度戦える。
          (デモステネス)

          妻の尻ついしみじみと春の宵      

木魚歳時記 第3013話

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 (十六学生の質問の結語)「かれら(十六人の学生)は、太陽の裔(すえ)である目ざめた人(ブッダ)、眼ある者(ブッダ)に満足して、優れた智慧ある人(ブッダ)のもとで清らかな行いを修めた。」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(768) 寺井谷子さん。「左大臣の矢を失いし頃の恋」(谷子) 「矢を失う」とは! なにか不祥事があって左大臣という要職を失ったのでしょうか?  それはともかく、そうした失意の中にあったとしても、恋はいっそうに激しく燃えあがるものなのです。

 「今日のことば」
         万人の福利を願うことが
         自らの福利につながる。
         福利を願う人は利己的であって、
         そうすることは、
         けっしてその人のためにはならない。
         (ガンジー)

          龍天に登るがごとく初デート

 

木魚歳時記 第3012話

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 (十六学生の質問の結語)「かれらが質問を発したのに応じて、目ざめた人(ブッダ)はあるがままに解答された。聖者(ブッダ)は、(諸々のバラモンの)質問に対して解答することによって、諸々のバラモン(16名)を満足させた。」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(767) 対馬康子さん。「春の雲けもののかたちして笑う」(康子) 雲はさまざまな形に変化します。それも刻々と変化をいたします。しかし、雲の形を「けもののかたち」まで発想することはできたとしても、それを「笑う」にまでもっていくとは! これは、なかなか凡人にできる芸当ではありません。ましてや季語に「春の雲」を据えるとは! 

 「今日のことば」
         世間からいくら拍手喝采をあびようとも、
         結局、自分らしく生きているという
         実感が得られなければ、
         何の意味もない。
        (斎藤茂太)

        鷹鳩と化してポケモン探しかな

 

木魚歳時記 第3011話

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 (十六学生の質問の結語)「これらの人々(16人のバラモン)は行いの完成した仙人である目ざめた人(ブッダ)のもとにやってきて、みごとな質問を発して、最高の人(ブッダ)に近づいた。」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(766) 波多野爽波さん。「やどかりの中をやどかり走り抜け」(爽波) やどかりのスルリと殻に入れ替るすばやさは、それは見事なものです。自然界の不思議な営みの一つであります。その一瞬を「走り抜け」の措辞で活写されたのはさすがです。こうした「ことば」を見つける絶妙の巧みさは、爽波さんならではというより外ありません。

 「今日のことば」
         どこに行こうとしているのかわからないのに、
         決して遠くまで行けるものではない。
         (ゲーテ)

         風あれば煙のごとし花すみれ

 

木魚歳時記 第3010話

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 (十六学生の質問の結語)「トーデイヤと、カッパとの両人と、賢者なるジャトゥカンニンと、バドラーゥダと、ウダヤと、ボーサラ・バラモンと、聡明なモーガラジャと、偉大な仙人であるビンギャと・・」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(765) 波多野爽波さん。「骰子の一の目赤し春の山」(爽波) サイコロの「白」と真っ赤な「一の目」のコントラスト。それと、春山の笑うように茂る「緑」の取り合わせ。この色彩感覚の巧みさに魅せられます。爽波さんの作品は、いつも「むつかしいことをやさしく、やさしいことをよりふかく、よりふかいことをたのしく」。この要素を満たしています。

 「今日のことば」
         盲目であることは、悲しいことです。
         けれど、目が見えるのに見ようとしないのは、
         もっと悲しいことです。
          (ヘレン・ケラー)

          早春の彩それぞれに雲母坂 

                      彩(いろ)

 

木魚歳時記 第3009話

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 (十六学生の質問の結語)「アジタと、ティッサ・メッテイヤと、ブンナカと、メッタグーと、ドータカと、ウパシーヴァと、ナンダと、またヘーマカと・・」(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(764) 波多野爽波さん。「春宵を番台にただ坐りをり」(爽波) 風呂屋の番台に坐りたい! この願望は(男なら)誰しも抱くものでしょう(汗)。にもかかわらず、掲句には「坐りをり」とあります。春風駘蕩(たいとう)、作者の「木石人」たるところに俳味が生まれたのでしょう。彼岸(ひがん)とは「女湯」に抱く、男の執著(しゅうじゃく)から、ようやく放たれた老僧の悟りのような境地のことです。

 「今日のことば」
         偏見を持つな。
            相手が幕臣であろうと乞食(こつじき)であろうと、
          教えを受けるべき人間なら俺は受けるわい。
        (坂本龍馬)

          花巻のイーハトーヴや春彼岸

 

木魚歳時記 第3008話

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 (十六学生の質問の結語)師(ブッダ)は、マガダ国のパーサーナカ霊地で以上のことを説かれた。(長老バーヴァリカの)門弟である十六人のバラモンに問われる毎に解答を述べられた。「これらの質問の意義を知り、理法を知り、理法に従って実践するならば、老衰と死を離れ、彼岸に達するであろう。」と説かれた。故にこの法門は「彼岸に至る道」と名づけられる。(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(763) 波多野爽波さん。「蘖や切出し持つて庭にゐる」(爽波) 「蘖」(ひこばえ)は春季です。伐(かった)草木から新たな芽が生まれることです。その「蘖」(ひこばえ)に対して、こともあろうか、切出し(ナイフ)を携えるといのです? しかし、爽波さんの作品のことです、なにか、明るい句意と読み取りたいものです!

 「今日のことば」
         事をなさんとすれば、
         智と勇と仁を蓄えねばならぬ。
         (坂本龍馬)

         春宵や地を這うごときノクターン