木魚歳時記 第3528話

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「実相を見抜きながらも眼前のものみな美しくたのしく思える心境に生きるのを、わしは極楽と観じている」
(佐藤春夫『極楽から来た』)231

      雪ですか雪でないです月光です

 「ボクの細道]好きな俳句(1279) 中村草田男さん。「万緑の中や吾子の歯生えそむる」(草田男) 「万緑」(ばんりょく)という春の季語は、草田男さん掲句により季語として定着したといわれています。このように、季語は時代とともに生まれ用いられ、定着し、そして、時代の変化に応じて、死語として消えていく運命をもっています。仏教が説く「諸行無常」(しょぎょうむじょう)であります。