木魚歳時記 第3482話

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 後年、彼はすべての人々と同じく、少年時代を楽しく回想して思うよう、自分が極楽から来たと師匠がいったのは、父の横死を極楽から来た者に人間生活の悲惨を味わはせるための一試練だと慰め、また自分に自信を与え励ます方便の言葉だと思うようになった。                                     (佐藤春夫『極楽から来た』)184

        夜咄や壁の中から声の出る

  「ボクの細道]好きな俳句(1232) 波多野爽波さん。「親切な心であればさつき散る」(爽波) そうです、親切心はもうさきほどで終わった。と、作者はいうのです。察するに、作者に、よほどのつらいことが起こったからでしょうか? でも、心配することはありません。作者の心根、つまり、親切心が変わることはありませんから・・