木魚歳時記 第3469話

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 日本海には近いのである。経文にいう西方浄土(さいほうじょうど)大地の美しさもかうやと観覚は見とれた。もしまた明石定明(あかしのさだあき)がこれを見たとすれば、満帆の風を受けた父の船の映像をここに見出したかも知れない。
(佐藤春夫『極楽から来た』)171

      金輪際唯我独占炬燵居士

 「ボクの細道]好きな俳句(1219) 石田波郷さん。「風呂吹に機嫌の箸ののびにけり」(波郷) 石田波郷さんは俳句の達人です。ですから、ふざけたことはいいたくありません。まじめに鑑賞を進めてまいりましょう。風呂吹(大根)のあまりの美味さに、つい、箸(はし)が止まらない。波郷さんは病気持ちでした? しかし、さすがこのときばかりはご機嫌で・・