(道に)思いをこらし、耐え忍ぶこと強く、常に健(たけ)く奮励する。思慮ある人々は、安らぎに達する。これは無上の幸せである。(ダンマパダ)
「ボクの細道]好きな俳句(815) 正木ゆう子さん。「冬眠の蛇身ときをり鱗立つ」(句集『夏至』) 蛇に鱗(うろこ)があることはわかります。しかし、その鱗が「鱗立つ」かどうか? それは想像の域でしょうか? 冬眠中のヘビがどのような行動をするのか、それはスコープ(内視鏡)で観察しなければわかりません。ボクは「鱗立つ」とは、人間の「鳥肌が立つ」ようなものだと思います。それはともかく、掲句は、「女性が蛇に対して抱くある特別な感覚」。それを鮮明に描いて成功した作品のように思います。
「今日のことば」
心配することが多いのは
今をけんめいに生きていないからだ
(石川 洋)
平成の日本列島黄砂降る