木魚歳時記 第2984話
(学生ジャトゥカンニンの質問)師(ブッダ)は答えた「バラモンよ。名称と形態とに対する貪(むさぼ)りを全く離れた人には、諸々の煩悩は存在しない。だから、かれは死に支配されるおそれがない。」(スッタニパータ)
「ボクの細道]好きな俳句(739) 井上菜摘子さん。「狐火がところどころに循環器」(句集『さくらがい』) 「二物衝撃」の取り合わせ句です。「狐火」とは、まさにミステリアス(怪奇性)のある季語です。それと「循環器」(血流)という即物的な言葉を衝撃(しょうげき)させることで特異の世界を描くことに成功した作品です。狐火と循環器を「真っ赤」(色彩感覚)が結びつける役割を果たしています。脳出血、動脈硬化、動脈溜破裂などが発想の根底にあるのかも?
「今日のことば」
毎日を生きよ。
あなたの人生が始まった時のように。
(ゲーテ)
大寒や切れば血の出る決算書
決算書=バランスシート