木魚歳時記 第2501話
(ヴァーセッタ) 師(ブッダ)は答えた「この世の禍福(かふく)いずれにも執着することなく、憂いなく、汚れなく、清らかな人、かれをわたくしはバラモンと呼ぶ。」(スッタニパータ)
[ボクの細道]好きな俳句(269) 森 澄雄さん。「妻がゐて夜長を言へりさう思ふ」(澄雄) よくわかります。お寺を出て「夫婦で二人きりのマンション暮らしなど危ない!」そんな話も聞きました。なるほど、年中閑居(ヒマ)して、老夫婦が顔をつきあわせているとなれば、起こりそうなことは想定できます。環境の変化といった「きれいごと」ではすまされない事態も勃発するでしょう。しかし、揚句のような「しみじみ」とした気分に浸ることができたのも事実です。良かったと思っています。
黄落のうねりの中を浮遊せり