木魚歳時記 第1720話

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 仏性(ぶっしょう)

 浅原才一さんは、浄土真宗の「妙好人」(みょうこうにん)と呼ばれた念仏信者です。才一さんは、往来に寝そべっている犬のそばを捕りぬけるとき犬に手を合わせて通り抜けられたそうです、これを見た人が不思議に思って、才一さんにそのわけを尋ねると、才一さんがいうには「犬にも仏(ほとけ)となる種子(しゅし)を宿している。そのことがありがたくて犬に手を合わせて通り抜けるのだ」。と答えたそうです。草木虫魚、自然界のすべては、仏(ほとけ)となる種子を宿している。これを仏教では「仏性」(ぶっしょう)と説きます。

    のつぺい汁日本海は荒れにけり