木魚歳時記 第1394話

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あの町この町

あの町 この町 日が暮れる 日が暮れる いま来たこの道 かえりゃんせ かえりゃんせ

 野口雨情作詞。大正13年、絵雑誌「コドモノクニ」に発表された童謡です。雨情の作詞には、いつも、独特の詩情がただよいます。とりわけ、この歌詞には抒情のほかに、家に帰る途中に、迷子にでもなりそうな、なにか怖いような雰囲気が漂います。さて「俳句は、海の上に出ている部分よりも、海中に沈んでいる部分が、何倍も大きいのだ」。とありました。

     しかるべく俗気ぬきたる端居僧