木魚歳時記 第1132話

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雛罌栗

 牛若丸伝説や火祭りで有名な鞍馬寺にお参りしてきました。鞍馬寺は、紫式部や清少納言や与謝野晶子とも縁があるそうです。ケーブルカーの待合所のところで与謝野晶子の言葉を見つけました。

 「あゝ皐月 ふらんすの野は火の色す
           君もコクリコわれもコクリコ」

 晶子と鉄幹のロマンス。晶子の熱情の激しさには感動します。ところでコクリコとは、雛罌栗(こくりこ)、すなわち「ひなげし」のことです。また、虞美人草(ぐびじんそう)ともいいます。 俳句では夏の季語となります。以前に作った俳句「ひなげしや与謝野晶子が咲いている」を思い出しました。

    冬の日の恥骨軟骨大腿骨