木魚歳時記 第929話

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教えを守っておごらず

 『遊行経』(ゆぎょうきょう)にあることばです。俳句は季語・定型(五・七・五)を基本とします。しかし、山頭火や放哉のような自由律の俳句も魅力を感じます。
 風に吹かれて風にまかせて生きているよう見えて、案外、どっしりと自分を見失わず生きている人があります。そんな人は、他人からそしられても動揺(どうよう)しません。他人からほめられても<おごる>ことがありません。そんな人は、教え(仏教の)を守って、教え(仏教の)にしたがって生きている人でありましょう。ぼくは、そんな人にあこがれます。

     老僧はぬらりくらりと煤はらひ