光あるものは光あるものを友とす
『沙石集』(しゃせきしゅう)にあることばです。「類は友を呼ぶ」の諺(ことわざ)もありますが、優れた人は、おのずから優れた人と交わるようです。
原始教典である『増阿含経』(ぞうあごんきょう)に、釈迦(しゃか)が、弟子のアーナンダに向かって「アーナンダよ、善(よ)き友をもち、善(よ)き仲間とともにあることは、聖なる道のすべてである」と示されたのも、このことを指すのでしょう。ぼくも、水谷幸正先生を始め、多くの善(よ)き先達(せんだつ)とめぐり逢いました。しかし、それぞれの<光あるもの>を学ばないまま終わりそうです。