(二)後白河院の崩御は九条兼実にとっても意想外の打撃であった。兼実は格別の恩寵を賜っているようにも感じていなかったが、彼の政敵もさすがに院を憚って、ある程度矛先をおさめていたらしいのが、院の崩御とともに露骨に攻撃に出たからである。 それには…
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