2020-05-07から1日間の記事一覧

木魚歳時記第4203話

その国の内侍(ないじ)ふたり、黒と釈迦という名である。唐装束をし、髪をあげて舞をした。舞いは五常楽(ごじょうらく)と駒鉾(こまぼこ)であった。天上の伎楽に菩薩たちが袖を振るのもかくやと思われて、めでたかった。(佐藤春夫『極楽から来た』)860…