瑞像は低い台座の上に如来の現すという五尺二寸の立姿が大きな唐草風の華麗な光背を負うて、交々(こもごも)に台座の下にぬかずく人々を少しく憂色を帯びた面ざしで慈眼に見おろしていた。(佐藤春夫『極楽から来た』)380 山峡に凛とかがやく樹氷かな 凛(…
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