2013-12-27から1日間の記事一覧

木魚歳時記 第738話

大勢至菩薩の合掌は定慧不二の表示なり 大勢至菩薩(だいせいしぼさつ)は、弥陀三尊(みみださんぞん)の脇時(わきじ)菩薩です。勢至菩薩(せしぼさつ)は智慧の働きで衆生を救済されます。 仏教では「定慧不二」(じょうえふに)を説きます。定慧不二(…

木魚歳時記 第737話

光明王の琵琶のばち無明の迷ひを驚かす 光明王菩薩(こうみょうおうぼさつ)は、優れた智慧の光りで衆生を照らして救い摂られます。手には楽器の琵琶(びわ)をお持ちになります。 阿弥陀仏(あみだぶつ)の光明は、あまねく十方世界(じっぽうせかい)を照…

木魚歳時記 第736話

常自在王のたいこは平等大会の響きあり 「定」(じょう)とは、心を一つの対象に集中させて動揺を静め、平穏に安定させることです。定自在王菩薩(じょうじざいおうぼさつ)は、心の散乱がない境地で、自由自在に動き、衆生を救って下さいます。太鼓を手にさ…

木魚歳時記 第735話

法自在王の華鬘は摂取不捨の功徳あり 法自在王菩薩(ほうじざいおうぼさつ)は、釈迦三尊(しゃかさんぞん)の一人である「文殊菩薩」(もんじゅぼさつ)の別名です。<文殊の知恵>のことばがあるように、知恵第一の菩薩として知られます。両手に華鬘(けま…

木魚歳時記 第734話

陀羅尼菩薩の舞の袖上求菩提を勧むなり 陀羅尼(だらに)は仏教で用いる呪文(じゅもん)の一種で、修行者が心の散乱を防いで教法を保持しるために用います。陀羅尼菩薩(だらにぼさつ)は、この陀羅尼(だらに)の呪力(じゅりょく)に優れ、わたしたちを救…

木魚歳時記 第733話

獅子吼菩薩の乱拍子下化衆生と踏みたまふ 獅子吼菩薩(ししくぼさつ)は、百獣の王ライオンが咆哮(ほうこう)するごとく、雄弁をふるって説法をされる菩薩です。手には横連笛(おうれんてき)、すなわち、長さの異なる笛を一列に並べたような楽器を手にされ…

木魚歳時記 第732話

金蔵菩薩の筝のこと三十七尊けんげんす 黄金は朽ちることなく、火にも水にも壊れることがないように、黄金の功徳(くどく)をもって、永遠に衆生を救うことができるのが金蔵菩薩(こんぞうぼさつ)です。手には筝(そう)、つまり琴をお持ちになります。 仏…

木魚歳時記 第731話

徳蔵菩薩の笙もおと十八不共の響きあり 徳蔵菩薩(とくぞうぼさつ)は、衆生の求めに応じて、功徳(くどく)の宝庫を開き、いつなんどきでも衆生を救うことができる菩薩です。その手に笙(しょう)をお持ちになります。 仏教では「十八不共法」(じゅうはち…

木魚歳時記 第730話

日照王菩薩の羯鼓は四土寂光とうち鳴らす 日照王菩薩(にっしょうおうぼさつ)は、薬師如来(やくしにょらい)の両脇侍(わきじ)の一人である日光菩薩(にっこうぼさつ)のことです。太陽のような輝きをもって、わたしたちの心の闇を照らし、心の悩みを救っ…

木魚歳時記 第729話

普賢菩薩の幡蓋は恒順衆生と指かゝる 普賢菩薩(ふげんぼさつ)は文殊菩薩(もんじゅぼさつ)とともに釈迦三尊(しゃかさんぞん)の脇侍(わきじ)として知られます。文殊菩薩が<智恵の菩薩>であるのに対して、普賢菩薩(ふげんぼさつ)は定行(じょうぎょ…