(学生ジャトゥカンニンの質問)師(ブッダ)は答えた「ジャトゥカンニンよ、諸々の欲望に対する貪(むさぼ)りを制せよ。出離(しゅっり)を安穏(あんのん)であると見て。取り上げるべきものも、捨て去るべきものも、なにものも、そなたにとって存在してはならない。」(スッタニパータ)
「ボクの細道]好きな俳句(737) 井上菜摘子さん。「狐火をみごもりてより寡黙なる」(句集『さくらがい』)「狐火」(きつねび)は、夜間に、山野(墓地など)で見る発光現象のことです。燐火(りんか)を「狐が口より火を吐く」と見立てたのでしょう。さて、「狐火をみごもりて」とは? 女性が、理由(わけ)なく身籠ったと知ったならば寡黙(かもく)とならざるを得ない? ましてや「狐火」(きつねび)を身籠ったとなれば、寡黙ではすまされない。怪奇性のある季語を巧みに使いこなした秀作です。
「今日のことば」
人生はロマン。
自分は不幸だと悩むのではなく、
試練を与えられた物語の主人公だと思えば、
人生をエンジョイできる。
(美輪明宏)
妖精と鳥とモナドと風信子
風信子=ヒヤシンス