木魚歳時記 第3774話

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 まるで後代の禅僧一休そこのけのやりかたであるが、彼らはいたずらに奇をてらってこんな反俗の行為を敢えてするのではなく、世俗以外に人間の住むべき世界、奉仕すべき真実のあることを力説しようとしたものであろう。これらのやり方を徹底的に押し進めると、阿弥陀仏を人間世界の一切の上にすえて、その光被するところに人間の秩序以上の秩序を求め築いて、人間の制度を崩壊させようとする温雅にもゆゆしい精神革命ともなるのであろう。
(佐藤春夫『極楽から来た』)467

       あぶないよどいてどいてと鬼やんま

「ボクの細道]好きな俳句(1525) 夏井いつきさん。「さっきまで音でありたる霰かな」(いつき) 霰(あられ)は冬の季語となります。パラパラの音で気づいたら、それは、突然のアラレでした。物置小屋のトタン屋根に跳ねる白い粒。アラレがさきほどの「音」であったのか。時系列のうつり変わりを「音」と「形」に置き換えて示されたところが秀逸です。

 雄鳥(おんどり)2ー3 雄鳥は叫ぶに叫ぶ、呼びかけ、挑みかけ、脅しつける・・しかし相手は、決めた時間が来なければ応(こた)えない。それもいちいち答えるのではない。