木魚歳時記

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木魚歳時記 第3592話

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「太秦の秦氏の屋敷なら京で知らぬものもございますまい」
少年は先ず太秦へ行こうと決心した。彼は母から託された手紙を預かっていたからである。少年の母方、美作の秦氏は、太秦の秦氏の分れで、本家とはどれほど近いか知らないが、当時も時おりの消息は交換していたものと見える。
(佐藤春夫『極楽から来た』)294

      わがこぼす飯のひとつぶ稲の花

 「ボクの細道]好きな俳句(1342) 橋本多佳子さん。「木の実独楽ひとつおろかに背が高き」(多佳子) 「寒晴やあはれ舞妓の背の高き」(飯島晴子)の作品を思い浮かべました。多佳子さんの作品は、また、別の意味で興味がある作品です。どうやら、作者自身のことではないようですが、なんだか、身につまされる思いもいたします。