木魚歳時記

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木魚歳時記 第3575話

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 「わけをいって探していると、もとは漆家の家人でお世話になったからという者が、これをはなむけに差し上げたいと申し出たのを無理に金を取らせて、曳いて来たのです。試に乗ってみましたが大した駒です。これなら長の道中も大丈夫。わたくしも安心致しました」と、従者も興奮している。
(佐藤春夫『極楽から来た』)278

      万緑をつきぬけ登山列車かな

 「ボクの細道]好きな俳句(1325) 山口誓子さん。「かりかりと蟷螂蜂の皃を食む」(誓子) 皃(かほ)とは、蜂の顔のことです。螳螂(かまきり)が蜂の頭から齧り始めた、その瞬間を詠んだ作品であります。ところで、ボクは子どものころ、世界は「諸行無情」だと思い込んでいました。物語・ジャンバルジャンの『ああ無』のそれです。仏教の「諸行無」が正しいと知ったのは、ずっと後のことでした(汗)。