木魚歳時記 第3293話

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 「今日のことば」
    余は、がぶりと湯を呑んだまま
    槽(ゆぶね)の中に突立つ。
    驚いた波が、胸へあたる。
    温泉(ゆ)の音がざあざあと鳴る。(後略)
     (夏目漱石『草枕』)抄29  おわり

 「ボクの細道」好きな俳句(1044) 星野立子さん。「桃食うて煙草を喫うて一人旅」(立子) 作者ご自身のことでしょうか? 父君、つまり、大虚子さんのことでしょうか? ボクは後者だと思います。何かの事情で大虚子の「一人旅」が始まり、その無事を祈る娘の思いが伝わります。

      僧ひとり餅ひとつ焼く大晦日