「今日のことば」
その途端でございます。
今まで何ともなかった蜘蛛の糸が、
犍陀多の手元から
ぷつりと音を立てて
断(きれ)れてしまいました。
(芥川竜之介『蜘蛛の糸』)抄21
「ボクの細道」好きな俳句(992) 宇多喜代子さん。「横文字の如き午睡のお姉さん」(喜代子) 作者が変われば作風も変わるものです。宇多喜代子さんは、桂 信子さんのお弟子さんです。が、作風はがらりと変わります。掲句は、信子さんのことを詠われたものではない? 信子さんは、弟子の指導にはかなり厳しいものであった、とか?