木魚歳時記 第3201話

f:id:mokugyo-sin:20170929184908j:plain

  「今日のことば」
    (それから三日目の晩)
    まるで氷の玉のやうな月が
    そらにかかってゐた。
    雪は青白く明るく
    水は燐光をあげた。
     (宮沢賢治「なめとこ山の熊」)23

 「ボクの細道」好きな俳句(951) 石田郷子さん。「いちにちのをはり露けき火消し壷」(郷子) 昔は、「おくどさん」つまり、竈(かまど)でご飯を炊いていました。ボクのおふくろも、残り火のついたままの薪を、流しのところでジュジュー消してから、煙をあげる炭火の部分を「火消し壺」に入れていました。これは「消し炭」「からけし」となり、七輪(しちりん)の炭火として再利用されたのです。

       七輪をぱたぱたぱたと秋刀魚焼く