「今日のことば」
(それから三日目の晩)
まるで氷の玉のやうな月が
そらにかかってゐた。
雪は青白く明るく
水は燐光をあげた。
(宮沢賢治「なめとこ山の熊」)23
「ボクの細道」好きな俳句(951) 石田郷子さん。「いちにちのをはり露けき火消し壷」(郷子) 昔は、「おくどさん」つまり、竈(かまど)でご飯を炊いていました。ボクのおふくろも、残り火のついたままの薪を、流しのところでジュジュー消してから、煙をあげる炭火の部分を「火消し壺」に入れていました。これは「消し炭」「からけし」となり、七輪(しちりん)の炭火として再利用されたのです。