「われはここにあって死ぬはずのものである」と覚悟しよう。このことわりを他の人々は知っていない。しかし、このことわりを知る人々があれば、争いはしずまる。(ダンマパダ)
「ボクの細道]好きな俳句(798) 正木ゆう子さん。「ヒヤシンススイスステルスケルトン」(句集『静かな水』) さて「スイス」は国名。そして「ステルス」は敵のレーダーで捕捉(ほそく)されない形状の偵察戦闘機のことです。また「スケルトン」は残骸(骨組み)の意味と理解しておきましょう。これらなんの関係もない無機質の名詞(片仮名)をならべ、しかも「ス」の韻を整えることで洒落た作品に仕上がっています。作者は、文芸的才能はいうに及ばず、理系思考の頭脳も兼ね備えた俳人なのでしょうか(そう思います)。
「今日のことば」
人生の意義を
探し求めようとしない者がいるならば、
その人間は生きながら死んでいるのだ。
(トルストイ)
竹の子のずぶり急所をやられけり