木魚歳時記 第2914話

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 (序)目ざめた人(ブッダ)に許されたので、学生アジタは合掌して坐し、そこで真理体現者(ブッダ)に第一の質問をした。(スッタニパータ)

 「ボクの細道]好きな俳句(673) 星野立子さん。「何といふ淋しきところ宇治の冬」(立子) そういえば、宇治といえば、平等院の外には記憶に残っていません。宇治茶の産地として、また、源氏物語を始め詩歌にも数多く登場するわりには「淋しきところ」であるのかも知れません。それにしても、見たまま、感じたままを(素朴に)一句に仕立て作品を完成させるとは! 立子さんの非凡さにいまさらながら感服いたします。

 「今日のことば」 
         この日再び来たらず、
         寸一尺の壁。
          (沢庵禅師)

         ごみ出しを冬の鴉に見られたり